top of page
検索
  • 執筆者の写真Sakae Kikuchi

第7回 丁寧に呼吸する

2021.2.5

2月に入って、立春を過ぎましたが諏訪地方はまだまだ寒い日が続いています。

とはいえ残念ながら諏訪湖に氷が張るほどの低温にはならず、「御神渡り」は今年も期待できそうにありません。


今月のヨガの言葉は「一生懸命頑張るのではなく、丁寧に」です。

もちろんヨガを必死に攻略しようと一生懸命、力を込めて実践する人たちはいらっしゃいますが、リラックスヨガを目指す星ノ杜ヨガは「丁寧に」をキーワードに行っています。言い換えればリラックスヨガは、からだを鍛えるというより、自分のからだを知る方法としての身体技法ということになります。


丁寧にからだを動かすのと同様に、呼吸も丁寧に行います。

丁寧に呼吸するとは、どういうことでしょうか。

わたしたちは生まれてから死ぬまで、無意識に呼吸しています。呼吸はあまりに身近なものであり過ぎて、意識するようなことはほとんどないかもしれません。

「当たり前の日常は、失ってみて初めてわかる」とよく言われますが、まさに呼吸は生命の根幹であるからこそ、そのありがたみは忘れられがちです。でも、病気や何らかのアクシデントなどで身体が過酷な状態になり、呼吸ができなくなる事態になれば、どれだけ呼吸が大切かが理解されると思います。


呼吸は、食べて排泄することと同じように、からだに酸素をとり入れて出すという代謝機能です。「いきもの」の定義の一つに「代謝をすること」というのがあります。呼吸はまさに生命としての証です。呼吸を意識的に行うことによって、「いきもの」あるいは「動物」として「今まさに生きている」ことを全身で実感していきます。


呼吸法はまた、呼吸をコントロールする技法を学ぶことでもあります。これはヨガのアーサナと同様に、自分の身体を思うままに操作することができるようになる(実際には自然である身体を完全にコントロールすることはできないのですが)ためです。

自分の動きをコントロールすることができるようになれば、さまざまなアーサナや呼吸法ができるようになり、その先にあるヨガの真髄を目指すことができるというわけです。

「ヨガの真髄」とは何か、についてはまたの機会に。


閲覧数:69回0件のコメント

最新記事

すべて表示
bottom of page